2015年公開シンポジウム CxF(コミッショニング事業者)登録制度の創設とCxビジネスの展開 in 中部
※お申込みの受付は終了致しました。
2015/01/06 掲載
最近、省エネルギー化、CO2排出削減の実現において、コミッショニング(Cx)が有効なプロセスであると認識されつつあり、当協会にも、コミッショニングの導入を検討しているが適切な受託事業者はどうしたら見つかるかという、建物オーナーからの相談がくるようになりました。しかし、建物オーナーがコミッショニング業務を受託できる適切な組織(コミッショニング事業者・CxF:FはFirmの意味)を見つけることは、情報が乏しく難しいのが実情です。そこで当協会では、2015年4月に「CxF登録制度」を創設し、この事業者情報をホームページ等で広く社会に紹介するしくみをスタートさせます。
今回のシンポジウムは、これを機に、当協会の関係者が関与して選定したCxFや、当協会自身が先導的なCxFとなって関わっているCxプロジェクトを題材に、建物オーナーとCxFという両方の立場から、その目的、意義、課題などについて発表してもらい、コミッショニング業務受託事業者(CxF)登録制度の発進の場にしたいと考えています。是非、奮ってご参加ください。
なお、シンポジウムの前には、名古屋大学共同研究館の見学も企画しておりますので、ご興味のある方は、希望者先着順となりますがシンポジウムと合わせてご参加ください。
開催報告
名古屋大学研究所共同館設備ほか見学会 | 奥宮正哉(名古屋大学) 熱源設備・制御システムをコミッショニング(Cx)の視点も加えて説明しながら案内した。あわせて、名古屋大学の話題の施設を見学した。 |
シンポジウム主旨説明とCxF登録制度の概要 | ●主旨説明 吉田治典(BSCA理事長 京都大学名誉教授) ●CxF登録制度の概要 松下直幹(BSCA・CxF登録制度立上WG主査 (株)アレフネット部長) 本シンポジウムの開催趣旨を述べ、2015年4月からスタートするCxF登録制度の創設背景、審議の経過、制度の概要について解説した。 ファイルダウンロード |
事例1:名古屋大学共同研究館のCxプロジェクト | オーナーとして 奥宮正哉 (名古屋大学) CxFとして 中原信生 (担当CA・BSCA名誉理事長) 産学連携で建築・電気・機械の各分野が横断的に、企画から運用まで全ての段階でビルコミッショニング体制を確立し実践した取組であり、エネルギーの削減に大きく貢献するとともに、ビルコミッショニングのモデルとして、建築業界を始めとする幅広い業界への波及効果が大きい点を高く評価されています。 |
事例2: 長崎県庁新庁舎建築工事のCxプロジェクト | オーナーとして 高屋 誠(長崎県総務部県庁舎建設課 参事) CxFとして 赤司泰義(BSCA副理事長 東京大学教授) 一般的な官公庁ビルと比較して、運用段階のエネルギー消費量を40%削減することを目標に、他県に先駆けた取り組みとして新庁舎の企画・設計フェーズにコミッショニングを適用したプロジェクトです。平成26年2月に実施設計が完了し、現在、施工フェーズが始まったところですが、竣工後の「機能性能試験」の実施に向けて、全39項目に亘る性能試験項目の測定・評価方法などをまとめた仕様書も先行して作成しました。 ファイルダウンロード |
事例3: 京都駅ビル熱源・空調設備改修工事のCxプロジェクト | オーナーとして 髙浦敬之(京都駅ビル開発(株) 常務取締役) CxFとして 吉田治典(前出) 環境モデル都市・京都を代表するビルを目指して、約60%という大幅な省CO2を図る改修プロジェクトです。コミッショニングは企画・設計フェーズから導入され、現在、施工フェーズに入りました。竣工後の一年間を機能性能試験の期間に充てて契約するなど、従来の枠組みとは異なる新しい対応もしています。こうした、本格的に全フェーズにCxを適用し100年建築を実現する新奇性が評価され、国土交通省の平成26年度第2回省CO2先導事業として採択されています。 ファイルダウンロード |
事例4: 虎ノ門ヒルズ森タワーのCxプロジェクト | オーナーとして 大森一郎(BSCA会員・森ビル) CxFとして 大串辰雄((株)日本設計 環境・設備設計群 副群長) これまで大規模なテナントオフィスビルに潜顕分離の具現化したものはなく、本建物のシステム導入だけでも社会発信のインパクトが大きいプロジェクトです。さらに中温冷温水を採用した繊細かつ複雑さを含んだシステムであるため、専門家による運用段階のCx を実施することにしました。また、国土交通省の省CO2先導事業に採択され技術導入の成果報告にもCxを適用する予定です。 ファイルダウンロード |
イベント概要
開催案内 | 開催案内はこちら |
開催日程 | 2015年4月2日(木) シンポジウム 13:30~17:20 見学会 11:00~12:30 (シンポジウムの前に実施,希望者のみ先着順15名) |
開催場所 | 名古屋大学 環境総合館レクチャーホール (見学会に参加される方もこちらにご参集ください) |
定員 | 60名 |
参加費(会員) | 2,000円 | 参加費(一般) | 3,000円 |
申し込み締切り | 2015年3月31日(火) 定員に達すれば締切期日の前に締め切ります。 |
主催 | NPO法人建築建築設備コミッショニング協会 |
協賛 | (公社)空気調和衛生工学会、(一社)日本建築学会、(一社)建築設備技術者協会、(一社)建築設備綜合協会、(一社)日本ビルヂング協会連合会、(一社)ESCO推進協議会、(一社)関西ESCO協会、(一財)ヒートポンプ・蓄熱センター、NPO法人地中熱利用促進協会 |
後援 | 京都市 |
その他 | 本シンポジウムは、「建築CPD制度認定対象プログラム」、「空気調和・衛生工学会CPDシステム」の対象プログラムです。 |