理事長挨拶

建築設備コミッショニング協会 理事長 柳原隆司当協会は設立20周年を迎えました。この間、先輩方のご努力もあり、コミッショニング(Cx)という言葉や概念が一般に使われるようになってきました。

このコミッショニング(Cx)という言葉はQC(クオリティ・コントロール)と同様にアメリカで発生したものであります。

日本のQCは各種家電メーカや自動車メーカがその概念を拡張し社員全員がPDCAサイクルを回すことによって品質の向上だけでなくコストコントロールも実現して、世界一との評価を獲得したものでありました。

一方、建築生産(建築設備生産)においては一品生産であることにより、このQCサイクルがあまりうまく廻らずに、現在に至っているように思われます。

そこでコミッショニング(Cx)の手法を活用して建築設備の企画、設計、施工、運用管理の各段階でCxプロセスを取り入れ、かつての電化製品生産や自動車生産のように関係者全員が一つのチームとなって、機能、性能の向上とともに、イニシャル・ランニングコスト管理の向上を実現することによって一品生産である建築設備(空調・給排水・電気設備)の機能、性能、コストを適切にコントロールして行きたいと思っています。

これらの活動を通して建築設備生産に新時代を築き、世界に冠たる建築設備生産を実現し、併せて2050年のゼロ・エミッションを実現しようではありませんか。

 

特定非営利活動法人 建築設備コミッショニング協会

理事長  柳原 隆司

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