理事長挨拶

建築設備コミッショニング協会 理事長 奥宮正哉この度、建築設備コミッショニング協会(BSCA)の理事長を務めさせていただくことになりました奥宮です。中原先生、吉田先生、柳原先生が理事長を務めてこられ、会員の皆様、関係の皆様のご支援があり2004年3月の設立以来21年が経過しております。この間にさまざまな活動を行い建築設備のコミッショニングの普及を進めてきております。 このような協会の理事長を引き継がせていただくことになり、大変な重責であることに緊張しております。

2025年2月18日に第7次エネルギー基本計画が閣議決定されましたが、2040年に向けた政策の方向性における業務・家庭部門における取り組みとして、例えば業務セクターでは79~83%減とする方向での検討など、ますます厳しい目標が掲げられることとなります。

申し上げるまでもなく、業務セクター全体においてこの目標達成を大きく左右するのは、建物自体の省エネルギーと供給されるエネルギーの脱炭素化です。そして需要側である建物での省エネルギーはインフラの負担を考えるとやはり最優先であると考えています。

コミッショニングは、建物所有者が持つ対象建物の課題を明確にし、最適な課題解決策を提案し、解決まで伴走するコンサ ルティングビジネスです。この過程ではコミッショニングは、課題解決策としての幅広い選択肢の中から最適な解決策を提案しますので、課題解決に お悩みの方は、安心して相談することが可能です。そしてコミショニングの普及により建物の脱炭素化を進めて行けるものと信じております。

各関係の方々のご支援、ご指導により、コミッショニングは徐々に普及し、また建物所有者の認知度は高まってきたのではないかと思います。また昨年度は国土交通省様のご支援により「建築所有者のための建築設備コミッショニングガイドライン」を作成することもできました。

一方で今後コミッショニングが普及するにあたり、本当にそれに対応できる体制になっているのかなどを、コミッショニングがどのようにビジネスになるのかを含めて再検討する必要も感じております。

カーボンニュートラル実現のためBSCAも貢献していきたいと考えております。今後ともますます皆様のご支援、ご指導をお願いいたします。

特定非営利活動法人 建築設備コミッショニング協会

理事長  奥宮 正哉

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