2026年度BSCAシンポジウムin 関西 ~ コミッショニング事例紹介 ~
2026/04/16 掲載
我が国では、2050年カーボンニュートラルの実現および2030年度における温室効果ガス排出量の2013年度比46%削減に向けて、ZEH・ZEBの普及、省エネルギー改修の推進、高性能断熱材や高効率機器の導入、再生可能エネルギーの活用など、多様な施策が展開されています。
しかしながら、これらの施策による効果を確実に発現させるためには、単に設備や技術を導入するだけでなく、設計・施工・検証・運用の各段階において性能を担保し、継続的に最適化を図ることが不可欠です。
BSCAでは、この一連のプロセスを統合的に支える手法としてコミッショニング(以下、Cx)を位置づけ、その普及・高度化に取り組んできました。近年では、Cxの認知が進むとともに、実プロジェクトへの適用事例も着実に増加しており、その有効性が広く認識されつつあります。
本シンポジウムでは、基調講演において建築ストックの省エネルギー化に向けたCx適用の意義と展望を示すとともに、BSCA認定のCxPE(Cx Professional Engineer)が関与した具体的なプロジェクト事例を通じて、設計・施工・運用におけるCxの実践内容と成果を紹介します。さらに、企業における継続的なCx導入と投資効果についての発表を通じて、Cxの実務的価値と今後の展開の方向性を共有し、参加者の皆様にとって有益な知見の提供を目指します。
イベント概要
| 開催日程 | 2026年6月11日(木) シンポ:13:00~17:30 技術交流会:17:45~19:45 |
| 開催場所 | シンポジウム:電気倶楽部・511号(〒530-0004 大阪市北区堂島浜2丁目1番25号) 技術交流会:堂島ダイニング https://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27149361/ |
| 参加費(会員) | 正会員・賛助会員 5,000円 (交流会 6,000 円) | 参加費(一般) | 非会員 10,000円 (交流会 6,000 円) |
| 申し込み締切り | 2026年6月4日(木) |
| 主催 | 特定非営利活動法人 建築設備コミッショニング協会(BSCA) |
| 協賛 | (公社)空気調和・衛生工学会 ・(一社)日本建築学会 ・(一社)建築設備技術者協会 ・(一社)建築設備綜合協会 ・(一財)ヒートポンプ・蓄熱センター ・(一社)日本ビルヂング協会連合会 ・(一社)ESCO推進協議会・(一社)関西ESCO協会 ・建築エネルギー懇話会 |
| 12:30-13:00 | 受付 |
| 13:00-13:05 | 趣旨説明 BSCA理事 株式会社コミッショニング企画 松下直幹 |
| 13:05-13:45 | 基調講演1 題目 : 建築ストックの省エネルギー化に向けたCx適用へのアプローチ 講演者: 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授(BSCA副理事長) 赤司泰義 概要 : 2050年の脱炭素化という我が国の国際公約を実現するために、建築ストックの省エネルギー化は避けて通れない課題である。既存建築物には新築とは異なる難しさがあるが、Cxの適用はその有力な手法の一つとして徐々に認知されつつあり、施策面でも期待が高まっている。本講演では、国土交通省の補助事業や大学キャンパスにおける取り組みを紹介し、Cx適用に至るアプローチとその有効性、さらに今後の展開の可能性について考察する。 |
| 13:45-14:15 | 基調講演2 題目:熱源の長期性能検証 講演者:金沢工業大学 木虎久隆 概要:熱源システムは長いライフサイクルを持ちその途中で様々な社会情勢の変化に対応する必要がある。設計、施工、竣工直後に加え、増設対応や日常の性能検証の取組について報告する。 |
| 14:15~14:25 | 休憩 |
| 【第1部 コミッショニングプロジェクト事例紹介】 | |
| 14:25~15:05 | Cx事例発表1: 題目: 東急電鉄駒沢大学駅熱源・空調改修工事コミッショニング 講演者: 1) 東急電鉄・竹沢 洋輝 コミッショニングプロジェクトの全体説明 (10分) 2) BSCA・西山 満 Cxの成果概要 (25分) 3) BSCA・京都大学名誉教授 吉田治典 シミュレーションによる最適運転(10分) 概要:東急電鉄駒沢大学駅のコミッショニングは2018年の調査から始まり、基本設計、実施設計、施工、適正化と各フェーズのCxを行い、2026年3月に完了した。プロジェクト全体の紹介とCxの成果について報告する。 |
| 15:05~15:50 | Cx事例発表2: 題目:オーナー発注工事におけるキーテナント主導の省エネルギー投資 ―エネルギー費用負担構造を踏まえた設計フェーズのCxによる改修コストおよび エネルギーコスト低減、柏髙島屋ステーションモールにおける実践事例― 発表者: 1) 東神開発・白谷勉 テナントがCxを発注する背景と狙い:(15分) 2) コミッショニング企画・松下直幹 設計フェーズにおけるCxプロバイダの役割:(10分) 3) コミッショニングワークス・吉原毅 設計に必要な情報提供:(10分) 4) 東洋熱工業 竹内陽平 設計者としてのコミッショニング実施のメリット(10分) 概要: オーナー発注工事において、エネルギー費用を負担するキーテナントが主体となり設計Cxを実施した事例を紹介する。柏髙島屋ステーションモールの熱源更新を対象に、省エネルギー投資の考え方とエネルギーコスト低減に加え、イニシャルコスト低減に資する設計フェーズCxの実施内容について報告する。 |
| 15:50~16:00 | 休憩 |
| 【第2部 コミッショニングの投資効果と企業における展開】 | |
| 16:00~16:35 | 企業におけるCxの普及事例: 題目: 髙島屋グループにおけるオーナー視点のコミッショニング導入と投資効果 ― 複数施設における継続的実践と費用対効果 ― 発表者:東神開発・清沢知成 概要: 髙島屋グループでは2019年以降、各店舗においてコミッショニングを継続的に進めている。本発表では、これらの実践の蓄積に基づき、全社的な展開と投資効果について報告する |
| 16:35~17:20 | 質疑応答・パネルディスカッション コーディネーター: 前出・松下直幹 パネラー: 発表者 |

