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2022/11/11 掲載

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日本政府は、2050年カーボンニュートラルの実現、また、2030年度に温室効果ガスを2013年度から46%削減することを目指し、ZEH・ZEB の普及、省エネ改修の推進、高性能断熱材や高効率機器、再生可能エネルギーの導入のための様々な支援を行っています。しかし、これらは、正しい設計、施工、検証、運用がなされなければ、実際の省エネ・省CO2の実現は難しいでしょう。BSCAは、そのキープロセスがコミッショニング（Cx）だと考え、その推進活動を続けており、昨今ビジネスベースのCxプロジェクトが増えてきていると実感します。当協会は、毎年、Cxの実施例を紹介するシンポジウムを開催しており、今年も3件の事例について発表してもらいます。

一つめは、2019年度の企画フェーズから設計・施工・運用の全フェーズでCxを導入し、現在運用フェーズを行っている立命館大学慶祥中学校・高等学校の熱源空調改修工事の事例です。Cx事業者からプロジェクトの概要、発注者の立命館からはCxプロセス導入の有用性についてご発表いただきます。

二つめは、現在施工中の竹中工務店の設計・施工の須磨水族園リニューアルプロジェクトのCx事例です。こちらは、施設オーナー発注のCxではなく、竹中工務店設計部によるインハウスのCxで、企画・設計・施工段階の各段階で目標性能を担保・更なる向上を目的として行われています。本事例は、Cxプロセスは必ずしもオーナー発注でなくとも有効に活用できる建設プロセスであることを示す事例として、竹中工務店の設計のご担当者様からご発表いただきます。

三つめは、髙島屋の既存Cx事例です。髙島屋では、省エネルギーを目的としたグループ各施設の既存Cx展開に始まり、現在ではその延長上で大規模設備リニューアルや、施設の増築に対しても新築Cxが行われています。本事例紹介では、オーナー側内部でどのようにCxが認知され、現在の推進に至っているかについてご発表頂きます。

また、これらCx事例紹介に先立ち、コミッショニングに必要な技術・ツールとして今後不可欠となる様々なアプリケーションに関する研究事例と今後の期待について東京大学の宮田翔平先生にご講演いただきます。その後に、クラウド型BEMS開発・商品化を進めているパナソニック様から開発コンセプトと商品の紹介をしていただきます。このように、非常に盛りだくさんの内容となっておりますので、是非参加の方、よろしくお願いいたします。

現地会場のアクセス方法　https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/gc-kyoto/access/

イベント概要