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 コミッショニング(性能検証)過程の主要な指針による関連用語の定義と説明 
 コミッショニング(性能検証)過程の概要
 省エネルギーとコミッショニング
 BCA(米国ビルコミッショニング協会) 情報
 コミッショニングプロジェクト事例
 BSCA協会紹介パネル 空気調和 ・衛生工学会(2008.8大津、2009.9熊本)
 ガイドライン 建築設備の性能検証指針 空気調和・衛生工学会より発行
 コミッショニング(性能検証)過程の主要な指針による関連用語の定義と説明 

 新築建物の性能検証過程(Commissioning Process)の指針について

新築建物の性能検証過程(Commissioning Process)の指針はASHRAEによって1989年に最初に制定されたが、この版は内容が不完全であったので1996年に改訂版が1-1996として発行された。その後米国ではHVAC(空調設備)のみでなく他設備及び建築工事へもコミッショニングを適用する動きが生じ、2005年に建築・設備共通版としてASHRAE(/NIBS) Guideline 0-2005として基礎指針が発行され、その2年後にHVAC対応の実質的な1996年指針の改定版が1.1-2007 (HVAC&R Technical Requirements for The Commissioning Process) として発行された。但し用語については共通指針0-2005によっている。国際的に概念を共有するためにはIEAのECBCS(建築とコミュニティーにおける省エネルギー研究)でAnnex40として共同研究がおこなわれ、指針ではなく研究報告書として纏められ、国際的には唯一共有される知見となっている。先進各国の文化や習慣の違いを突き合わせながら議論が進められたのでASHRAEよりはユニバーサルであると言えよう。

 指針に定義する用語

用語を定義するときはその国の文化や習慣との整合性が一つの制約になる。コミッショニング過程のような新しい文化を持ち込む時には、現存する文化と習慣に制約され過ぎては目覚ましい展開を期待し得ないけれども、一方では有る程度の妥協も必要である。そういう意味でこれらの指針や報告書の用語の定義は、最先発であった米国ASHRAEの1-1996ガイドラインに記された定義を範としながらも、日本の、或いは各国の(主としてヨーロッパ諸国)参加者の討議の上で若干の変容を与えながら成文化されている。但しIEAの場合は参加者は必ずしも建築行為の専門家ではないことと、国の自己主張が強過ぎてはまとまらないために、殆どは幹事役の日本側の提案に各国の知見・見解を付け加えたものになっている。

そういう意味で用語の定義はその指針策定の考え方と関連するところが有るので以下には上述の4種類の指針、報告書の序文に該当するところと、それぞれの本文の冒頭に示される用語の定義、並びにSHASEとAnnex40の場合は付録に補足説明が為されているので、それらを含めて紹介する。

  ■ASHRAE Guideline 1-1996
  ■SHASE-G-0006-2004
  ■IEA ECBCS Annex 40
  ■ASHRAE Guideline 0-2005

 ASHRAE Guideline 1-1996 における「まえがき」と用語の定義

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本指針は検証というものに一つの過程として高度の力点を付与するものである。その目標は、HVACシステムが十分実用的に調整され、完全に文書化が行われ、そして運転および保守要員が適切に訓練されることにある。本指針によって、新築ならびに既存建物におけるHVACシステムおよび要素機器に対する性能検証過程実施に関する体系化された方法論が提示される。本指針は、発注者、設計家、建設総監督(コンストラクション マネジャー)、請負業者、製造業者、機材納入業者、およびビルシステムの運転・保守要員に対して、良質で効率的効果的なHVACシステムを達成するための手引きを提供するものである。発注者の企画、設計趣旨、文書化、そして関係者間における設計趣旨や概念の伝達が強調される。また、本指針は、建物の運転および保守要員がシステムに対する訓練を十分に受けること、そしてシステムの設計・施工趣旨と運転保守に関する文書を受領することを必要としている。発注者は、施設の使用後に性能の点検やシステムの変更を行う代わりに、最初から良品質を獲得するためにこの過程を利用することができる。

発注者および設計家はこの性能検証過程を、プロジェクトのどの段階からでも始めることができる。本指針では、性能検証が企画段階の早い時期に実施されることを推奨しており、そして企画段階から受渡し後段階にわたる全性能検証過程に必要な全般的な情報も提供している。本指針の本体は全般の体系と、性能検証過程を実施するにあたっての必要条項とから成り立っている。

本指針は、新しい職能としての性能検証責任者はHVACのプロジェクト過程の一部であるべきことを強く提案している。性能検証責任者とは、プロジェクトの企画段階から使用に至るまで、発注者の要望を代理するものである。これは運転の初年度にわたって行われるのが典型的であるが、複雑で重要なHVACプロジェクトでは性能検証責任者は何年にもわたって続けることになろう。性能検証責任者は論理的には発注者の雇用人であるが、しかしながらこれは独立の職能である。それに相応しい適切な経験としては、設備の運転・保守、設計、試験調整、建設総監督(construction management)ならびに総合的品質管理( total quality)などである。

付録部分は、全ての関係者が性能検証過程をより深く理解するのに役立つようにこの指針に含まれた。それは具体的なプロジェクトの経験が基となっているが、現行の慣習を改良する方法について、経験ある性能検証責任者や発注者の助言を得ている。この付録部分は性能検証過程における各要件を満たすため本質的に必要というものではないけれども、性能検証過程の広範囲にわたる適用がHVACプロジェクトの一部であるべきとされる場合には、これらが必要とみなされよう。文書の作成や、発注者の要望、設計趣旨、設計の根拠、設計概念、確認および機能性能試験要項、そして運転要員の訓練などを定義するための手引きとして付録を活用することが推奨される。しかしながら、付録はあくまで一般的な例にすぎず、指針の代わりとして使用すべきではない。

5節から第10節までに述べられている性能検証過程の要項は、典型的な設計ー入札-建設というプロジェクトの各段階に合致するよう構成されている。各条件の適用範囲は、企画、設計、施工、受渡し、および将来の模様替にも及んでいる。第11節では、HVACシステムの性能が十分に発揮されるための、運転および保守要員の訓練プログラムについての条件が述べられている。第12節では、第5節から第10節までに述べられている指針要項に適合するために必要な文書化について記述している。

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  □SHASE-G-0006-2004 建築設備の性能検証過程指針における「序文」と用語の定義と解説

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ここに建築設備の性能検証(コミッショニング)過程の制度を確立し、建築及び建築設備の生産・維持保全活動のライフサイクルに亘る品質確保と運転管理の最適化、環境保全と省エネルギーの実現を目指して性能検証過程の指針を作成した。本指針は性能検証過程の基本的なあり方を記述したもので、建築設備全般に共通する事項を包含する。性能検証を実際に実施するためには、これとは別に、性能検証を実施するための技術的な内容を主眼とした技術マニュアル又はツールが用意される必要がある。これらは、建築設備の種類(空気調和設備・給排水衛生設備・電気設備、さらには自動制御設備・BEMS・各種機器設備などのサブシステム)ごとに必要に応じて準備されるのが望ましく、これらについても関係者が共通に利用できる基盤を確立することが望まれるが、これらについては、今後の作業とする。  

以下、今回性能検証過程、とくに生涯性能検証過程の指針を提案する理由を列記すれば以下のとおりである。

1. 建物のストックの保全意識が大いに高まり、環境・エネルギー性能保持のために良好な生産・保全プロセスが一貫して行われることの重要性が認識されてきた。

2. エネルギーと環境保存の問題が危機的状況になり、とくに地球環境汚染問題が急速に浮上し、建物のライフサイクルエネルギー、ライフサイクルCO2の最小化への要請が強化されてきた。

3. 環境・エネルギー・品質確保と言うキーワードがISO規格(ISO9000シリーズ、14000シリーズ)の普及と結びついてグローバルに展開し、建設業界においてもその取得が急速に浸透しており、客観的な性能保証への取組みが日常化し、違和感を取り除きつつある。

4. 我が国の民生用エネルギー消費が依然として伸びつづけており、この抑制には、省エネルギー設計の導入とその効果の確実な検証、竣工受渡し後の運転管理の最適化、さらにリニューアルにいたるまでのライフサイクルに亘った性能検証こそがその解決策であると思われる。

5. 規制緩和の国際的・国内的要請の下、性能発注(性能請負・性能契約)システムが確立されようとしておりこれを実現するには性能検証制度は必須の社会システムである。

6. ビル空調システムその他設備における運転制御の不具合がビルのエネルギーの多消費化と環境悪化、そして結果的には建物所有者の経営体質を弱体化している実状が各種の実態調査や研究によって明らかにされつつあり、経済停滞の一因にもなり兼ねない。

7. 欧米のみならず、東アジア地域の国々を含めてコミッショニング過程の制度確立への国際的な共通認識の高まりがある。そこで性能検証過程の国際共通認識の共有とわが国の文化・風習の良い部分を盛り込んだ性能検証過程の指針の作成が求められている。

8. わが国の現在の建築技術者制度における設備技術者のおかれている矛盾した立場を克服しながらその技術力を社会に有効に役立てるためには性能検証技術者(コミッショニングオーソリティー、本書では性能検証責任者と定義している)という、設計家や工事請負者とは人格的に独立した新しい職能を確立すべきである。

9. 建設産業における理由無き値下げ、値切り競争、その結果水面下に進行するビル品質の低質化、技術力評価の不公正、技術者良心の喪失化の加速から脱却するには公平な第三者による性能検証過程の確立が必須の要素である。

10. 施工現場に存在する二種の衝動、一はビル最適化への前向き姿勢、二は利益追求のための手抜き志向の共存環境において、前者の特質を生かし後者の性向を抑制するためには合理的な性能検証過程の制度の確立に期待せざるを得ない。  

本指針の立案は当学会コミッショニング委員会にて行い、実務的作業は二つの小委員会、すなわちコミッショニングツール開発小委員会、性能検証指針小委員会にて行われた。さらに本委員会と時期的に並行して運営されている、建築・エネルギーコミッショニング委員会(建築環境・省エネルギー機構)における国際エネルギー機関(IEA)に属するビル・コミュニティーシステムの省エネルギー(ECBCS)研究第40分科会(Annex40)における研究内容とできるだけ整合させるべく行われ、性能検証過程のフェーズ・段階分類と用語解説に当たっては殆どこれらを一致させることができた。

なお本書のほかに、主として米国のASHRAEの指針(案)やPECI Model Commissioning and Guide Specification等から抜き出し和訳し若干日本の事情にあわせるように調整した実行のための文書化のフォーマットや記載事項、そして日本における性能検証過程適用の経験から得た文書化のための資料をまとめた参考資料をまとめてあり、これらは当面の資料として活用可能ではあるが、将来さらにこれらの内容を微調整して技術マニュアル的な位置付けのもとに発行する予定である。

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IEA ECBCS Annex 40報告書における「前文:性能検証とは何か、なぜ必要なのか?」と用語の定義と解説

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環境に関する建物使用者の要求は高まっている。我々は皆、快適で健康的な室内環境を要求するが、 自然資源の過度の消費や屋外環境の汚染は受け入れない。エネルギー消費とエネルギーコストは低い レベルに維持されるべきである。

暖房、換気、空調(HVAC)の産業は、これらのより高い要求を満たすための解決策を探している。 再生可能なエネルギー源を用いる高効率な次世代システムや省エネルギーな冷房システム、自然換気 システム、統合型制御システムといった、多くの新製品やシステムが開発されている。我々は、低効率な単独製品の時代から明らかに立ち去ろうとしており、高効率な統合型システムの時代へと進んで いるのである。

単独の製品から大きなシステムに移行することは、効率的で自由度の高い解決策を見出すことを可能 にするが、それはより高いレベルの複雑さへと導くものである。建物所有者に対する複雑さは増加し、所有者の企画・設計要件書(OPR)をより詳細に定義しなくてはならない。多くの魅力的な機器が登場している中で、全体のシステムを設計し定義しなくてはならない設計者にとってもより複雑なもの となる。すべてが異なり、ときには刷新的で、複雑な制御や相互連動をもつ巨大なシステムを取り付 けなければならない施工業者にとっても、その複雑さは増す。使用者にとっても、建物の運用に関し てますます多くの選択ができるので、複雑さは増加する。

この複雑さを管理するには、新しいアプローチや技能、ツールを必要とする。それらのほとんどは20年前には利用できなかったものであり、学校でもまだ教えられていなかった。 性能検証は、今日の複雑な建物と空調システムを管理していく新しいアプローチの一つである。

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性能検証(Cx):所有者の建物システムの要求性能を明らかにし,その性能を実現するために性能検 証関連者による判断や行為に対する検査を行い,必要かつ十分な文書化を行い,機能性能試験を通し てそのシステムが適正な運転・保守が可能であることを検証すること。性能検証は建物の生涯にわた って適用すべきである。 性能検証は,環境・エネルギー・設備利用の観点から企画・設計要件書に合致するように,建物シス テムが設計され,設置され,機能的な試験が行なわれ,運転と保守が可能な状態にあることを確かな ものとすることを目的に,認証された性能検証責任者の指揮のもとに行なわれる。これらの観点の意味するところは,室内環境を健康で快適な状態に維持すること,エネルギーの消費と排出物質を最小限にすること,都市・地球環境を保全すること,建物システムの保守性を確保し,長寿命化に貢献す ることである。

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性能検証は、次の3つの主な理由から、近年内に発展することであろう。

-エネルギーと環境的な理由:地球温暖化のために、建物のエネルギー消費を減らすといった気運 が高まっている。

-ビジネス的な理由:多くの企業は、建築とエネルギーの業界における活動を多様化させるために、 新しいサービスを展開しつつある。彼らは、性能検証が顧客の利益につながる新しいビジネスを 発展させるための1つの方法であると考えている。

-技術的な理由:建物の自動システムは、今や新しい建物では標準的なものとなっており、多くの古い建物においても導入されつつある。このようなシステムでは、建物や工場の運用データが自動的に収集され、革新的な性能検証サービスの可能性が見出される。

認識不足、時間不足、高過ぎるコストは、すべての建物に対する日常的なプロセスとしての性能検証の適用を妨害する第一の障害であることは明らかである。したがって、どのような新しいツールや方法、組織があれば、性能検証に対する認識を高めさせることができるのか、また、性能検証にかかる コストを削減できるのか、あるいは、性能検証を実行することで得られる利益を明示できるのかを考えることに努力が払われるべきである。

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ASHRAE Guideline 0-2005 における「緒言」と用語の定義

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コミッショニングプロセスは設備、システムおよびアッセンブリーの性能が定められた目標および基準に合うように達成、確認および文書化するための品質志向プロセスである。 コミッショニングプロセスは所有者、企画者、設計者、工事請負者および運転並びに保守担当の実体が自らの役務の品質に十分な責任を持っているとみなしている。コミッショニングチーム(性能検証チーム)はプロジェクト調達の間中、企画・設計要件書達成確認のために方法とツールを使用する。例えば、工事請負者は建設、試験および従業員の作業が要求される品質水準をもたらしていることを確認することに責任を持つ。次いで、性能検証責任者は企画・設計要件書が達成されていることを確認するために工事請負者の仕事を無作為に抽出する。もしシステム的な問題が認められれば工事請負者は全ての作業を再チェックし、全ての欠陥を修正することが求められる。この品質志向プロセスは性能検証責任者が100%のチェックまたは非品質基準サンプリングを行う場合とは異なる。指針0はこれらの仮定に基づく方法を示すために開発された。
 コミッショニングプロセスはプロジェクトの当初(企画フェーズの間)から始まり、設備寿命(運転フェーズを通じて)の間継続する。この指針はプロセス細部まで定めているので、新設および復元計画の両方に対して適応できる。コミッショニングプロセスには各フェーズに於いて設計、施工および訓練が企画・設計要件書に適合していることを確認するために指揮されるべき特別な役割が含まれる。この指針は所有者の継続的要求に適合する設備の引渡しおよび運転に対して一様で、統合され、一貫した方法をもたらすためにコミッショニングプロセス全体を記述している。
 コミッショニングプロセスは所有者が採用することにより成功裏に建設プロジェクトを達成できる品質を基礎とする方法である。これは施工またはプロジェクト管理の工程追加ではない。実際このプロセスの目標は建設プロジェクトの調達コストを低減し、所有者、入居者および使用者にとっての価値を増大することにある。この指針はより品質本位で費用対効果の良好なプロセスを採用しているまたは採用しようと計画している人々を支援する目的で開発されてきた。
 コミッショニングプロセスの指針の開発は公式には1982年に始まった。そのとき米国暖房冷凍空調技術者協会(ASHRAE)は企画・設計要件書に従って遂行された設備を達成するのに最も適した実務を文書化する委員会を結成したときであった。ASHRAEは1989年にそのオリジナルのコミッショニング指針を刊行し、1996年に改訂版を刊行した。これらの指針に詳細を規定されているコミッショニングプロセスはプロジェクトが所有者に引き渡された最初の日からシステムとアッセンブリーが稼動することを要求されるプロジェクトを経験した結果である。このコミッショニングプロセスはさらにプロセスの所有者、入居者および使用者および設備の運転-保守サービス組織の要求に高い満足度で適合し、プロジェクトの調達コストを低減したプロジェクトの経験に基づいている。
 指針0は国立建築科学研究所(NIBS)全建物コミッショニング指針シリーズの不可欠な部分の一つである。他の技術コミッショニング指針とこの指針の関係を下記に示す。

指針0は特定のシステムまたはアッセンブリーに焦点を絞らないコミッショニングプロセスに関する詳細を示している。補足の技術指針が主な建築/設備システムまたはアッセンブリーのコミッショニングプロセスをどのように実行するかについて特定かつ詳細な情報を与えるために開発されつつある。例えば、この指針は高品質で効果的なシステムマニュアルとして何が求められているか、またどのようにいつ開発されたかを詳細に定め、そこでは所与のシステムまたはアッセンブリーにとってどのような特定情報がシステムマニュアル中に含まれていなければならないかを技術指針において詳細に定めている。
 共通の内容の構成を使用することおよび特定の情報に焦点を当てることにより、変化する所有者の要求に適応するために一緒にまたは組み合わせて使用できる緊密に調整された一連の文書を完成する。より簡素にすることおよび相対的に技術要求に絞ることにより、このコミッショニングプロセス指針は技術的コミッショニング指針がコミッショニングプロセスにおける情報の繰り返しを避けることができるようにしている。
 コミッショニングプロセスの基本的な目標は次のことである。

(a) 企画・設計要件書を明確に文書化する;

(b) 引渡し物の品質向上のために文書とツールを与える;

(c) システムおよびアッセンブリーが企画・設計要件書に従って機能していることを確認し、文書化する;

(d) システムおよびアッセンブリーに関する十分かつ正確な文書が所有者に与えられていることを確認  する;

(e) 運転および保守要員並びに入居者が適切に訓練されていることを確認する;

(f) 建設プロジェクトの引渡しに対する一様で効果的なプロセスを与える;

(g) 完成時に所有者のニーズに合致している建築設備を引き渡す;

(h) システムの問題を検出するために品質基準のサンプリング技法を活用する。そのようなサンプリングは価値の高い、効率的な確認、正確な結果、およびプロジェクトコストの削減をもたらす;

(i) システムとアッセンブリー間、またすべての工事請負者、下請けおよび設置した機器とアッセンブリーの製作者間の適切な協調を確認する。

設備システムは統合され相互依存しているゆえ、ひとつのシステムの性能的不具合は他のシステムの最適性能を低下させることにつながる。コッミショニングプロセス実行により運転開始一年目を通してプロジェクトの投資費用の削減、同時に設備の生涯コストの削減を意図している。この統合されたプロセスを使用することによりシステムとアッセンブリーの完全な文書化並びに運転および保守要員の訓練により、完全に機能化し、微調整された設備を得ることができる。
 プロジェクトの開始にあたっては企画・設計要件書に重点が置かれ、この情報はある当事者から次へと受け継がれる。施設への入居後でなくプロジェクトの開始時から所有者はコッミショニングプロセスを採用し自ら記述した目的と基準を達成する。
 状況によって所有者はプロジェクトの設計または施工フェーズの間に企画・設計要件書の認可を求められることがあるが、そのような遅滞した実行にはプロジェクトの開始時にコミッショニングプロセスが始まっていれば立案されたであろう情報を把握しなければならない。プロジェクトの開始時にコミッショニングプロセスを開始することにより最大の利益を達成される。
 付属書にはコミッショニングプロセスの更なる理解を助けることおよび技術的指針の開発を支援することが含まれている。付属書は現状で最もよいやり方が何であるか詳細を踏まえながら、特定のプロジェクトの経験に基づき立案される。付属書では全てのプロジェクトに対するコミッショニングプロセスの種々の応用例を説明する。それ故、付属書はどのように文書を立案し、企画・設計要件書、設計の基本、コミッショニング計画、コミッショニングプロセスの利点と役割、確認、試験要求、文書化および訓練を特定するかの例として俯瞰するのが望ましい。
 コミッショニングプロセスは設計前、設計、施工および運転フェーズを有する総称的なプロジェクトの各フェーズと一致するように構成されてきた。
 本指針ではコミッショニングプロセス;性能検証チーム参加者の責務;性能検証責任者の役割および性能検証計画書の立案に対するモデル的枠組み、仕様書および報告書について記述する。また本指針ではシステムとアッセンブリーの性能が連続して効率的に運転されるための訓練計画の一般的要件を記述する。指針の要件に適合するのに必要な文書化についても記述する。

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 コミッショニング(性能検証)過程の概要

  □コミッショニング(Commissioning Process, 性能検証過程)とは
  □コミッショニングの実施段階(Commissioning Phases)
  □コミッショニングオーソリティー(Commissioning Authority, 性能検証責任者)
  ■コミッショニング過程の概要  環境システック中原研究処へのリンク
  ■コミッショニングプロセス展開史及び国際連携活動
  ■コミッショニングによる高効率エネルギー関連設備導入とその効果の確実な発現
   (2004年通産委託調査より)
  ■コミッショニングが判らない?(会報記事より)
  ■コミッショニングFAQ

 省エネルギー とコミッショニング

  ■概論
  ■費用便益効果に関する海外データ
  ■実施例
  ■エネルギー性能検証の方法

 BCA(米国ビルコミッショニング協会) 情報 

  ■コミッショニング専門家の認証制について
  ■CCP認証のCandidacy(候補者)制につ
  ■2007.5 第15回NCBC(全米コミッショニング会議)報告

 コミッショニングプロジェクト事例 

  ■株式会社山武 環境技術センターにおけるコミッショニング事例
  ■東京電力立川ビルにおけるコミッショニング試行研究
  ■中部電力熱田(営)空調設備改良における復性能検証監査業務
  ■日赤医療センター新築工事における性能検証業務
  ■関西電力中の島地域冷暖房施設復性能検証業務

 BSCA協会紹介パネル 空気調和 ・衛生工学会(2008.8大津、2009.9熊本) 

  ■BSCAのコミッショニング資格門問題への取り組み 
  ■コミッショニング要請の社会的背景 
  ■活動目的・発行図書・報告書 ・国際活動 など
  ■活動履歴・活動計画
  ■コミッショニングとは? コッショニングツールのためのツール
  ■受託研究総覧と主な受託研究 
  ■コミッショニング 事業事例 
  ■コミッショニング技術者制度制定活動の現状

 ガイドライン 建築設備の性能検証指針 空気調和・衛生工学会より発行
日本における最初のコミッショニングガイドライン「建築設備の性能検証指針」が空気調和・衛生工学会より発行されました。本指針は、2001年度からコミッショニング委員会性能検証指針作成小委員会で日本における指針作成を目的として作業を開始 、2002年には基本指針案と実施要綱案を作成し、2003年3月4日にはシンポジウムを開催し、パブリックコメントを得 ました。その後、パブリックコメント及びコミッショニング委員会の指摘事項を勘案し、2004年3月に指針(案)を完成、学術委員会、学術企画評価委員会、ガイドライン・マニュアル委員会、出版委員会の査読審査等を経てガイドライン(SHASE G-0006-2004)として正式に発行されました。

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特定非営利活動法人 建築設備コミッショニング協会
〒464-0848 名古屋市千種区春岡1-4-8 ESSE池下906