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空気調和・衛生工学会シンポジウム(東京) “コミッショニングのビジネス展開に向けて”開催案内 

2019/06/03 掲載

空気調和・衛生工学会のコミッショニング委員会は、NPO法人建築設備コミッショニング協会(BSCA)と協働して、日本社会に適用するコミッショニング(Cx)のあり方について先進的な研究を展開し、研究ベースの多くのCx事例を蓄積するとともに、様々な普及活動に努めてきました。ここ数年は、BSCAがCxの具体的なプロセスを規定した「建築設備コミッショニングマニュアル」を発刊し、前身のCx委員会では、熱源・空調システムの代表的なシステムを対象とした機能性能試験の標準仕様書の作成(今年本学会の功績賞受賞が決まった機能性能試験標準仕様書策定検討小委員会の成果)や、Cx業務遂行上の難点となっているデータ整理・分析業務の省力化のためのツール開発を行うなど、Cxを実践的に行うための有用なドキュメントやツールを整備してきました。

本Cx委員会では、標準的な熱源・空調システムに続いて個別分散空調システムやZEB(Zero Energy Building)を成立させる各種サブシステムの機能性能試験仕様書の整備や、より機能を充実させたデータ処理ツールの開発といった前身Cx委員会の成果を深化させる活動に加え、Cx普及活動の一環として、建物所有者・設計者・施工者にCxの有効性を提示することを意識したCx導入効果に関するヒアリングを実施しました。今回のシンポジウムでは、これらの成果の概要を発表するとともに、総合討論では参加の皆様からも建設的なコメントをいただき、成果をより充実したものにしたいと考えております。

また、本シンポジウムでは、委員会成果発表の他に2つの特別講演を企画しています。一つは、BCPへのCxプロセス適用の可能性や省エネ施策とCxプロセスなどに関して、経済産業省の方にご講演頂こうと考えています(現在、題目と講演者を調整中)。もう一つは、この夏にBSCAが発刊に向けて準備を進めているCxフィーのガイドラインの内容について、BSCA・Cxフィー検討WG主査・日建設計総合研究所の湯澤秀樹氏に発表していただきます。最近は、Cxフィーを伴う実務ベースのCx事例も見られるようになり、今年に入ってから京都駅ビル熱源・空調設備改修工事のCxプロジェクト(BSCA受託プロジェクト)が、省エネルギーセンターの平成30年度省エネ大賞のグランプリ・経済産業大臣賞を受賞するなど、Cxのビジネス展開が本格化しつつあります。こうした中でCxフィーの算出方法は、大変参考になると考えています。

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