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■既設建物のコミッショニング(プロセス)の必要とする資格と適用 |
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既設建物の性能検証過程は大別すると復性能検証過程とそれ以外(再性能検証、継続性能検証、定常性能検証など)に分けられる。前者は既設ビルではあるものの、最初の性能検証過程適用であってプロセス全体の理解、従って建築生産のプロセスに対する理解が必要であり、査閲すべき、または新たに作るべき文書化の質と量は当初性能検証過程の文書化の過程が参考になる。これに対して後者は前段階までの性能検証過程において必要な文書とデータは整理されているので、システムの特性とベースラインとしての性能は明らかになっており、前回の検証プロセス以降の変化に注目できるという点において、システムの不具合検知・診断、劣化診断、制御の適正化などの専門的項目に注力することができる。 |
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1.復性能検証過程(レトロコミッショニング)のための資格 |
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復性能検証過程の実行が、ビルの竣工後いかほどの年月を経過したかによって、当初設計性能の検証の重要性、必要性が異なってくるが、例えば10年経過段階程度であればやはり当初設計性能と実際運転状況に基づく性能の差異の検証は必要であろう。その問題点・課題として、次の事項が考えられる。 |
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設計段階での設備性能の情報不足 |
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A
BEMSデータ採取機能の貧弱 |
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B
竣工図書・評価資料の不備 |
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C
ベースラインエネルギーモデルの同定 |
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さらに性能検証の基本的な要目として、以下の項目を含む。 |
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設計段階での設備性能の確認 |
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A
発注者の要求事項の確認 |
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B
マクロ性能の年次推移の調査と評価 |
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C
POE (事後居住性能評価) |
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D
ミクロ性能の調査 |
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E
シミュレーションによる検証 |
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F
改修項目の提案と性能復帰の定量化 |
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このように見てくると、復性能検証過程においては、当初性能検証過程と同様、またはそれ以上に、建築生産とプロセス管理の全体像を理解している必要が有ることから、一般には当初性能検証の所で述べた性能検証責任者CA資格認証者に依頼するのが望ましい。ただしビルの所有者或いは管理機関が専門のインハウス技術者を抱えて性能管理的要素は大方自ら行っており、検証すべき機器やサブシステムに焦点を当てて検証行為を依頼する場合はその対象に関する性能検証専門技術者CxPEを選任することも有り得る。 |
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2.継続性能検証(再性能検証を含む) |
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この場合は現状の運転状況の確認、不具合検知・診断、劣化診断、制御パラメーターや制御シーケンスの適正化、BEMSデータ解析による性能指数の計算、場合によってはシミュレーションの実施など、多岐に亘る。その検証の要請も、運転保守係員による定常性能検証がどの程度綿密に行われてきたか、前回の再性能い検証からの経過年数、などによって異なるし、建物の用途変更、テナントの入れ替えなどによる負荷状況の変化も考えられる。従ってその内容が総括的な検証を必要とする場合は、その程度によって、CA或いはCxPEに委託するのが良いが、焦点が絞られている場合は、例えば |
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@ 制御チューニングと制御シーケンスの検証 |
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A 熱源や空調機などの主要機器の劣化診断と性能検証 |
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B 多数のユニット機器(FCU、VAVなど)の動作検証 |
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C 物理モデルによるシミュレーションを用いた感度解析等 |
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になるとそれぞれに特有の経験と知識、さらには学術的スキルを必要とし、むしろ技能技術者や研究者の介入が必要となることが有る。これは別項に提案されるCxTE(Commissioning
Technical Engineer)の領域となるが、適切な技術者を適宜手配するという観点からは、やはりこの種の性能検証過程に経験を積んだCA,CxPEの支援を仰ぐことが必要であろうし、またそう言う資格の認証制度も必要になろう。 |
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