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CCP認証のCandidacy(候補者)制について(コミッショニングレターVol2.8月号より)

BSCA 監事 渡辺 一男

 5月はじめのニューヨークは寒く、6 日は10℃前後であった。グランドセントラルステーションでのオイスターバーとコーヒーコーナー、またロックフェラーセンター近辺でのサーベルに刺した焼肉に強く甘い酒のブラジル料理と、雰囲気は合っていた。グラウンド ゼロに観光はどうかと逡巡していたところ、バッテリーパークの再開発グリーン賃貸マンションの見学会があり、それとなく、ゼロ地点も見せ、PECI はなかなか憎い企画をやると思った。

 今号(コミッショニングレターVol2.8月号)は、Candidacy(候補者)方式による BCA のCCP 制(コミッショニング専門家の認証)の前半を、できるだけ詳しく記すこととしたい。

1.CCP 応募への案内状
2.候補者用案内資料にみる認証プログラム

1.CCP 応募への案内状

 NCBC の展示コーナーで見たと前号で紹介した案内状の要点は、次の2項であり、BCA は特別の認証方式をとっていることが知られた。

@ 候補者資料(Candidate Bulletin)に示した職務経歴要件に合致すること。
A BCCB
*1は応募者の提出書面を審査し候補者として承認する。

すなわち、単純な試験でなく、Candidacy(候補者)方式による2段階の CCP 認証である。

BCCB : Building Commissioning CertificationBoard ・ BCA 内の認証機関

2.候補者用案内資料にみる認証プログラム

(1) 認証プログラムの手続き
 案内状のウェブよりダウンロードした関連資料を見ると、「候補者用案内資料
・2005 年まで有効・コミッショニング専門家認証プログラム・2004年4 月・28 頁」が現れた。以下、概要である。

認証手続きには、次の3段階を示している。

@ 規定にしたがって応募書面を提出し、所定の費用を支払う。
A BCCB は提出書面を承認したときは応募者を候補者に推薦する。
B 候補者に推薦された者は認証試験を受けることができる。

応募費用は、BCA 会員$350、その他$550、試験費用$150。

候補者用案内資料: Candidate Bulletin of Information (Valid through 2005) Certified Commissioning Professional Program, April 2004,BCCA, pp.28

(2) BCA 認証プログラム発展の経緯
 BCA が、この制度を持つに至るまでの経緯は以下のようである。BCA は、はじめ1996 年に北西地区のCX 専門家集団により設立され、1999 年4 月から全国組織に発展した。

 BCCB が2004 年にCX 専門家の認証のため組織され、BCA 内の独立機関として教育・経験においての要件を充分に満たしているかを審査している。また、全国試験に合格した者には認証を与えている。合格者にはCCP の資格が与えられる。BCCB は、継続的に業務実績を証する者には3年毎に再認証も行う。認証プログラムの開発には、認証試験まで含めてK&AIに委託している。

 BCCB は、管理および試験業務に関しては、Schroeder Measurement Technology Inc. に委託しており、CCP プログラムの資金は、NPO であるNEEAによっている。

認証プログラムの目的は、以下による。

・CX 実施者にとって全国的に了解される知識と経験の基準の確立。
・CX 実施者によって明確で信頼できる方法によって示された知識と技術の水準の評価。
・CX 分野における専門性の発展を支援する。
・BCCB の要件に適合する各個人を正式に認証する。
・ビル設備の高度のCX の進展によりビルオーナーおよび公衆に有用であること。

K&AI:Knapp & Associates International Inc., プリンストン
NEEA:Northwest Energy Efficiency Alliance : 電力・州政府・公益およびエネルギー関連企業・エネルギー効率に関連する製品を扱う企業からなる。

(3) 各種専門分野従事者への配慮
 CCP プログラムに応募するCX 専門家は、1種あるいは複数のビルシステムへの専門技術知識をマスターしているはずである。しかし、試験では、ビルCX の過程(process)面 およびビルCX プロジェクトの管理(management)面 に集中する。

したがって、CCP 認証は専門分野が、機械/HVAC・電気・ビル外装・防火および安全、のいずれであっても適合する。

(4) CCP プログラムの経験上の要件
 CCP プログラム応募者の経験上の要件を表1に示す。

(5) 候補者(Candidacy)への昇進
 提出書面は、BCCB のメンバーにより審査され、BCCB では応募者のプロジェクトでの経験と記録を評価し、雇用者とユーザーの参考意見も加え、最終決定をする。

 応募者が実質的にBCCB の規定に適合するときは、候補者(Candidacy)に昇進し、認証試験の受験を許容される。

(6) 以後の処遇等
 全国試験・CCP 認証・再認証、および試験にむけての準備と参考文献等を、次号に紹介する。

[注] 本稿の作成過程で、推薦・審査制について、従来のわが国での類似資格のその後の評価への問題のあったことから、審査制への適否についても論議があった。
  BCA のCCP では、候補者審査、試験との併用、3年毎の再認証等により、申告・審査制の問題点が補われているともみられる。制度作成の過程で、シンクタンクとの協議も行われている。
  BCA のCCP 50 名のレベルはわが国では多すぎるとも聞くが筆者には産業規模との関連は不明である。

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